ただのレトロモダンではない
世界限定わずかに599台。正式発表されるや完売御礼となった“Icona(イーコナ)シリーズ”の第3弾、その名もデイトナSP3については、クルマ好きの読者諸兄ならすでにその存在をご存じのことだろう。今回、幸運にも国際試乗会にてそのステアリングホイールを握ることができたのだが、試乗会そのもののコンセプトも実にユニークだった。
1950~1960年代における、フェラーリのスポーツカーレースにゆかりのあるサーキット、つまりルマン、ゾルダー、スパ・フランコルシャン、ホッケンハイム、ニュルブルクリンクを巡り、世界のメディアがリレー形式でサーキットとその周辺をテストドライブする、というまれにみる趣向だったのだ。筆者の担当は“オールージュ”で有名なスパ。果たしてデイトナSP3の印象やいかに?
本題に入る前にイーコナシリーズについて簡単に振り返っておこう。フェラーリにおける現在の市販モデルラインナップには、大きく分けて4つの流れがある。ひとつは2シーターのスポーツカーシリーズで、フラッグシップの「SF90」シリーズと大黒柱の「296GT」シリーズがある。さらに「スペチアーレ」と呼ばれる限定モデルのシリーズが存在する。3つ目が「ポルトフィーノM」と「ローマ」で構成される、GTシリーズと呼ばれるモデル群だ。
2018年、マラネッロはそこに新たなシリーズを加えた。その名も「ICONA(イーコナ)」だ。英語で言えば“アイコン”。そのデザインモチーフをマラネッロの豊富なヘリテージモデルに求め、単なるレトロモダンではない新たなデザイン解釈と、今日的なパフォーマンスを実現する限定車セグメントとして企画された。ちなみに、マラネッロは5つ目のシリーズとして、この2022年9月にSUVシリーズを発表する予定である。
イーコナ立ち上げの第1、第2弾モデルとして発表されたのは、世界500台限定の「SP1/SP2モンツァ」だった。「812」シリーズをベースとしたシングルシーター(SP1)もしくは2シーター(SP2)のトップレスモデル。これが世界中で大評判となった。そのためマラネッロは、すぐさま第3弾を企画。それが今回の主役、デイトナSP3だ。
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一部の好事家のために用意された、特別な跳ね馬「フェラーリ・デイトナSP3」。その走りに触れた。 - webCG
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